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主訴:四歳の女児がメマイを訴えているのですが…

- 目眩(めまい)のQ&A

突発性難聴

主訴:四歳の女児がメマイを訴えているのですが…

 四歳の娘が、「グルグルする」とか「地震だ!」ということが増えました。もともと娘は、周囲のお友達より立ったり歩いたりが遅く、やっと歩くようになったと思ったらよく転ぶところがありました。その都度、小児科や整形外科で診てもらいましたが、「人より成長が遅いだけ」と言われ、特別な治療は行われませんでした。しかし、最近の訴えは今までになく、気にかかります。

目眩の悩み

診断:小児専門の耳鼻科か小児神経科への受診を

 耳鼻科を受診されたことはありますか?もし近辺に小児専門の耳鼻科があれば、そちらを受診してみてください。と言いますのも、子どものめまいや平衡障害は、成人の場合と多くの点で異なるため、見落とされやすい傾向にあるからです。激しいメマイを訴えて医療機関を受診しても、MRIや脳波の検査などで異常が見当たらないと、「気のせい」「原因がわからない」「様子を見ましょう」との回答を受けることが往々にしてあります。子どもが苦しむ姿ほど親を心配させるものはないのに、原因がわからないとなれば不安は増すばかりでしょう。
 小児の治療においても、まず重要なのは正しい診断です。そのためには詳細な問診が必要となります。ただし、幼い子から症状の様子を聞き出すことは難しいため、母親などのいちばん身近な大人に詳細をお尋ねすることになります。家庭用ビデオで撮影したメマイ時の様子も、診断の際の重要な手がかりとなります。また、運動発達過程の評価を行い、平衡機能の異常を見極めます。
 子どものめまい症状の難しさは、新生児期、乳幼児期、学童期と、年齢によって対象となる疾患やその状態がことなるところです。年齢に応じた考慮が必要なのです。
 質問者のお子さんは、1〜2歳のころから平衡失調によるバランス異常があり、現在、めまいを訴えられています。原因はさまざまに予測されますが、一つはバランスをつかさどる前庭小脳が未熟だという可能性が考えられます。内耳の一部である平衡感覚を担う三半規管がないという、内耳奇形の可能性もあります。この場合、三歳ごろまでは、運動発達が遅れていても、7歳ごろには周囲の子にだいたい追いつくはずです。内耳の水ぶくれが原因となる前庭水管拡大症という病気もあります。アーノルド・キアリ奇形という小脳の奇形の病気もメマイを起こします。また、御嬢さんの心臓にも問題がないか調べる必要もあるでしょう。
 さらに、この時期特有のメマイ症状として、小児良性発作性めまいがあります。1〜4歳で始まり、数秒から数分間続く回転性のメマイで、最も目立った症状として、転びやすいことが挙げられます。頭痛を伴ない、一般的に脳の血流が滞ることが症状を起こしていると考えられます。この疾患の場合、数か月から数年で自然治癒するケースがほとんどですが、MRIや脳波などの検査で異常が見られないために診断がつかず、無用な検査が繰り返し行われてしまうことも少なくありません。
他にも、小児良性発作性めまいの異型である良性反復性めまい、良性発作性斜頸(しゃけい)点頭けいれんなどの疾患も考えられます。
 なお、3〜5歳ごろにめまいや転びやすいなどの症状が初めて現れた場合は、とくに注意してください。この時期は、脳腫瘍(のうしゅよう)の好発年齢であり、小児の脳腫瘍は進行が速い傾向があります。髄膜炎(ずいまくえん)、小脳炎、中耳炎に合併する内耳炎、急性小脳失調症なども、一刻も早い治療が必要となる病気です。

子どもによくみられる目眩の病気


◇「目眩(めまい)のQ&A」記事一覧◇

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子どもによく見られる病気
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☆耳の基礎知識☆
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◆中耳炎の各概要◆
 ・急性中耳炎 ・滲出性中耳炎
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◆中耳炎と誤りやすい病気◆

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★目眩(めまい)のQ&A★
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