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子どもの難聴と言葉の関係A

- 難聴と言語障害(子ども)

突発性難聴

聴覚障害児の言語発達

@ コミュニケーションがとりにくい(話し言葉の理解・表出が困難)

 難聴の発見後、補聴器を装用して、言語訓練を行いますが、聞こえにくい状態には変わりありません、このような状態で、現在、多く行われている訓練法である聴覚・口話法(耳から聞こえる音声と唇の動きで言葉を理解する方法)のみで訓練をしても、聞き漏らしなどによって、十分な話し言葉が発達しないことが多いです。
 言葉を覚える大切な時期である幼児期を、このような状態のまま過ごしますと、必然的に理解可能な語彙(ごい:使用可能な言葉の数)は少なくなり、さらに、日本語を理解するために必要な文法的な約束事である助詞や接続詞などの聞き漏らしによる会話文の理解困難が起こります。語彙力の低下や、文構造の理解低下は、そのまま表出力に影響を及ぼし、文表現の乏しい話言葉になります。

A 読解力の低下

 一般に、聴覚障害児は、話し言葉と同様、書き言葉にも遅れがみられることが多いと言われています。とくに助詞、接続詞などの理解が不十分なために文章の読解力が困難な場合が多く、小学校就学後、学年が進むにしたがって、その傾向は強くなります。読解力は、全ての教科学習の基礎となりますので、教科の学習にも遅れがみられる場合が多くあります。
 読解力の低下の場合、他の症状と比べて、難聴によるものだと判明するのが難しく、また、難聴が読解力に与える影響に関する認知もあまりないため、他の症状に比べて、さらに特定は困難になります。よって、難聴を判断する際には、読解力ではなく、他の症状によるのが一般的だと言えます。

B 発音が明瞭(めいりょう)でない

 難聴があると、音が小さく聞こえたり、ゆがんで聞こえたりします。従って、他の人が話した言葉も、小さく聞こえたり、ゆがんで聞こえたりします。すべての音の発音が、不明瞭になるというわけではありませんが、低い音が聞こえにくいのか、高い音が聞こえにくいのか、全体に聞こえにくいのか、あるいは軽度か、高度かといった難聴の程度でも、不明瞭になる音や言葉の明瞭度が異なります。具体的には、低いほうの音が聞こえにくいと「あ、い、う、え、お」の「母音」などが聞き取りにくく、高い周波数の音が聞こえにくいと「さ、し、す、せ、そ」の「サ行」の音などが不明瞭になります。また、高度難聴では、全体に不明瞭でゆがんだ音になります。
 難聴者は、自分の発声が自分で確認できにくいために、一般的にどもってしまったり、発音できずに、空気だけを発するだけになってしまいます。この場合、周囲からは、単なる言語障害なのか、それとも難聴による障害なのかは、当人に確認することが比較的可能な場合が多いですので、特定しやすいと思われます。ただし、難聴が発声に与える影響の認知度が低いことから、こちらも当然のように語りかけてしまったり、相手に話しかけたりしてしまうようなことがあります。
 このようなことから、難聴は、言語障害も起こすことも理解しておく必要があります。

≪初めの記事「子どもの難聴と言葉の関係@滲出性中耳炎による難聴、中等度難聴と高度難聴」へ

 

◇「子どもの発音異常」記事一覧◇

発音異常が起こりうる子どもの症状
@難聴による場合

A口唇裂・口蓋裂、発語器官の運動障害
B小児神経症、機能的障害の場合

子どもの発音異常・幼児の吃音(きつおん)
@その原因

A症状・対応策

子どもの発音異常・頭のケガと言語障害
@障害の特徴と回復の程度

Aヘルペス脳炎後の両側側頭葉損傷

難聴

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