子どものめまいの実際@
- 耳のマメ知識(コラム)
大人に比べて傾向がつかみにくい

近年、子どものめまいも増えています。
子どものめまいは、成人や高齢者とはまったく異なります。大人のめまいは、原因がメニエール病などの内耳疾患か、もしくは脳の血管障害などが大半を占めると述べました。ところが、子どもではそういうケースがあまりありません。
大人と違う特異な症状を示すにも関わらず、子どものめまいを専門とする医師はほとんどいないのが実情です。子どもの場合、本人から得られる情報がきわめて少なく、母親など家族を介した情報が圧倒的に多くなるため、自覚症状の把握に医師は努力を要します。しかも、めまいは原因となる疾患がさまざまなうえ、子どもの場合は新生児期・乳幼児期・学童期と、疾患も異なります。大人の治療ですら敬遠されがちなのに、子どもとなるとなおさらです。そのため、頭痛や発熱などと同じように対症療法で済まされてしまうことが大半です。こうしたことから、子どものめまいは大人の場合より、診断がさらに難しくなるケースが少なくありません。しかも、幼い子は「めまいがする」とは自ら訴えることができません。2〜3歳ごろ、一人立ちが遅い、転びやすい、筋緊張の低下などの症状が出てきて、周りの大人が気づくケースがほとんどです。とはいえ、めまいがそうした症状を起こしているとわかる親は少なく、たいていは整形外科や小児科を受診します。子どもがめまい感を訴えられるようになるのは、4〜5歳ごろからでしょう。
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